1 必要性
 分娩中の循環動態は,体位,分娩様式,陣痛,麻酔の程度などに大きく影響を受ける(「妊娠・分娩の循環生理」参照).したがって,妊婦が合併する心疾患の種類と程度によっては,これらの影響を緩和するための鎮痛・全身管理と適切なモニタリングが,経腟分娩に際しても必要となる.硬膜外麻酔による鎮痛法は,循環動態変化が少なく,効果的な鎮痛を提供できる優れた方法である359)(レベルC).
次へ
心疾患患者の妊娠・出産の適応、管理に関するガイドライン(2010年改訂版)
Guidelines for Indication and Management of Pregnancy and Delivery in Women with Heart Disease (JCS 2010)