検査平均(mGy) 最大(mGy)
従来型X線検査腹部1.4 4.2
骨盤1.4 4
胸部<0.01 <0.01
CT 検査腹部8 49
骨盤25 79
胸部0.06 0.96
頭部<0.005 <0.005
(文献119より引用改変)
3 心臓カテーテル検査,心臓CT検査
放射線被曝の問題から,診療上施行することが有益と判断した場合にのみ施行する.胎児線量が100mGy未満では,被曝による胎児の発達遅滞,中枢神経系障害,先天異常のリスクの増大などは,現在のところ認められていないため,妊娠中絶の正当な理由とならない118).診断手法から受けるおおよその胎児線量を表8に示す119).腹部への放射線照射をできる限り減らすために,腹部遮蔽や,カテーテルアプローチを大腿動脈ではなく橈骨動脈にするなどの工夫が必要である.
表8 通常の診断手法から受けるおおよその胎児線量
心疾患患者の妊娠・出産の適応、管理に関するガイドライン(2010年改訂版)
Guidelines for Indication and Management of Pregnancy and Delivery in Women with Heart Disease (JCS 2010)